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盲腸(虫垂炎)について

盲腸(虫垂炎)とは?

体内にある虫垂がなんらかの原因で炎症が起きる症状を虫垂炎といいます。ただ、一般的には盲腸や盲腸炎と言われることが多い。

症状

代表的な症状は、上腹部および右下腹部の激痛。発熱があることもあります。痛みは急激におそってきます。

私の場合

お腹が急に痛くなりました。お腹のどこが痛いとかではなく、ただ単にお腹が痛い。これは、虫垂が破裂したことによって痛みの個所が分かりにくかったからかもしれません。

原因

盲腸(虫垂炎)の原因は、炎症の原因であるから、大腸菌や連鎖球菌など菌類が悪さを起こし虫垂で炎症が発生すると症状が現れます。

雑学

唐辛子の種を食べすぎると、それが虫垂にたまって炎症を起こすといわれています。辛いものだから悪さをする?種は殻が固いので消化できずに腸までそのままの状態で進むことも考えられます。

治療

投薬療法

昔は、手術が一般的でしたが、投薬療法により虫垂を温存する方法が採用されるようになっています。炎症が治まれば治療は完了です。

手術をして虫垂を切除するのは、歯の親知らずを抜くのと同じで、虫垂が役に立たない進化の過程で残された異物だと考えられてきたからです。ですが、近年の研究で虫垂は有用な働きをしている事がわかってきました。虫垂がなくなることによって、下痢症状や腸が弱った時に一時的に腸の有用菌の退避場所として虫垂が役に立っていることが分かっています。

手術

病状が進行していたり、虫垂炎が破裂していた場合などは、早急な切除手術が必要です。病状が進行している状態は、炎症が投薬では効かない場合です。破裂していた場合は、すぐに手術をする必要があります。お腹の中が汚染されると、手術後に腹膜炎をおこしたり、治療が長引いてしまいます。

虫垂について

虫垂の役割

虫垂には、人にとって必要な働きはしていないと考えられていた。しかし、近年の研究で無用ではなく有用であることが分かってきました。

腸内には、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の三つのグループが存在しています。これらを総称して「腸内細菌叢」、腸内フローラなどとも呼ばれています。この腸内細菌叢のバランスを保つ役割を担っている物質を生産しているのが虫垂です。

切除によって

腸内細菌叢のバランスを保つ物質を生産していたのが虫垂。それが無くなると、バランスを保ちにくくなります。
崩れたバランスによって、腸の疾患が増えると考えられます。炎症性腸疾患腸管感染症、いわゆる食中毒なども軽微なものから大きなものまで。

腸の疾患を減らすには

虫垂が無いので、腸の疾患が増える可能性があります。それを防ぐには、積極的に善玉菌を体内に取り込む事。すなわち「菌活」です。体内の菌が足りないのなら、体外から補ってやる。それしか手立てはありません。

善玉菌で菌活

菌もいろいろあります。ビフィズス菌、乳酸菌、酵母菌、納豆菌、麹菌などです。これらの菌を含む食べ物を積極的に取り入れることによって、腸内フローラのバランスを保ちましょう

手術

手術は、右下腹部の切開を行います。最近では、術後の事を考えて、切開幅が小さくて済む腹腔鏡手術(内視鏡手術)を行うようになっています。腹腔鏡手術(内視鏡手術)を行うと、入院期間も少なくて済み、約一週間ほどで退院できるようです。小さな穴をあけるだけで済みますので手術跡が目立ちにくい事も利点です。

手術中は麻酔を施します。ほとんどが下半身麻酔になります。背骨にブスッと太い針で注射を打ちます。その際は身体を丸めて、けして動かないように。動いたら。脊椎を損傷したら一大事ですから。

位置や場所

図を見ても分かるように大腸の先に盲腸があって、更に先に虫垂がある事がわかります。図では虫垂の位置や場所が分かるように少し大きく書きましたが、虫垂の大きさは長さ6~8cm、直径6~10mmと小さいものです。盲腸自体も小さく5~6cmぐらいの嚢状の形状をしています。

予防

予防に関しては、なかなか難しいものがあります。菌類の悪さが炎症を引き起こす事を考えると、菌類でも善玉菌を多く摂取するぐらいです。

気を付けていても罹患してしまいます。あくまでも運次第。

手術後の過ごし方

手術後の過ごし方での注意点は、とりあえず安静にというのが第一。開腹手術にせよ腹腔鏡手術にせよ、麻酔を使うわけで体力の消耗は半端ない。安静第一です。

腸の手術をしたわけで腸の機能が戻るまで少しだけ日数がかかります。手術の経過にもよりますが食事が始まり、お腹には食べ物が溜まり、排便となるわけですが、、、ここで注意点が。腸の機能が落ちているので、排便の助けとなる腸の蠕動運動が弱い。そこで排便をしようとイキンダリしてはいきません。イキムことにより手術跡に負担をかけると空いてしまう場合があります。気をつけましょう。

退院後も暴飲暴食は避け、早寝早起きで体を回復するように心がけてください。見た目以上に体内は傷ついています。

入院期間

治療方法、手術方法、手術後経過によってもかわってきます。 投薬治療では約一週間。腹腔鏡手術で約一週間、開腹手術で約二週間ほどが目安です。

経験談

身体から音がした

職場で作業をしていた時、、体内で「パン」という音がしたように感じた。後から感じたと思うようになったのか、実際に感じたのか今となっては分からないが。確かに「パン」という音を感じた。と思った瞬間、突然の腹痛。

お腹が痛くなることはたまにあるが、今まで経験したことが無いような激痛。床にうずくまる。腹痛は治まる気配が無い。これは、何事かが起こったに違いないと思い、同僚に病院へ連れて行ってもらった。

時間外診療は当てにならない?

病院に着いて、看護師から問診を受けて、体温計を渡される。準備が出来たようで、診察室へ入る。

僕「先生、お腹が痛いんです」
医者「服をめくってくれるか?」聴診器でなにやら探る。「どの辺が痛い?」
僕「ココの辺りが痛いです。」と痛い辺りを指差す。
医者「???」いろいろ見て回るが、何も分からない様子。終いに「熱も無いしな~~~本間に痛いの?」と言われた。医者にそんな事を言われたら、自信を失う。痛いのは確か、それも並みの痛さじゃない。でも、「本間に痛いの?」と医者に聞かれると、???になるよね。

医者「とりあえず、入院してみる?点滴を打ってもええけど」なんとも投げやりな感じだ。
僕「じゃ~~~点滴お願いします。」と言うことで、点滴を打ってもらった。点滴を打ってもらって、幾分楽になった。人生初の点滴。全身に「サァ~~~」と液体が入っていく感覚は新鮮だったね。たまたま腹痛が治まらず、入院中に治ったらかっこ悪いので、お会計を済ませて家に帰りました。

ただ、家に帰ってから、土曜日曜とほんとうに地獄でしたね。痛さは一向に引かなく、徐々にきつくなってくるし、熱はでてくるし、飯は喉を通らないし、食えるのはゼリーだけ。その地獄の土日を耐えて、月曜に病院に行きました。

即入院

入院前に心電図やCT、レントゲンなどを取りましたが、原因は分からず。たぶん、盲腸(虫垂炎)だろうと確定診断は出ず。痛みが上腹部や右下腹部ではなく、お腹全体だったので分かりにくくしていたようです。

痛いって言うてますけど

入院の次の日に手術。開腹手術でした。盲腸(虫垂炎)の手術は、外科でも簡単な手術のようで、若い医師が執刀することが多いようです。僕の場合も、若い医師が執刀しました。下腹部の手術なので、半身麻酔です。この半身麻酔がきつかった。半身麻酔で下半身は麻酔が効いて眠ってますが、上半身である頭は起きてます。何事が起きているか理解できるわけです。

いざ手術が始まり、歯医者さんでよく聞く「痛かったら言ってくださいよ。」の一言を聞いてちょっと安心とかなり不安がよぎりました。痛かったら?麻酔してるのに痛い事なんてあるの?それがあるんです。

手術も終盤に差しかかった頃でしょうか、突然の痛みに襲われました。「先生、痛いです。」返ってきた言葉は例のごとく「ちょっと我慢してね」。だったら最初に「痛かったら言ってね。」なんて優しい言葉をかけるんじゃない。

痛みの原因は、腸の洗浄にあったようです。僕の虫垂はお腹の中でちりじりになってお腹のいろんなところに飛び散っていたようです。その洗浄作業が痛かったのです。腸に洗浄液をかけて、こすり洗いをしているようなのですが、引っ張ったりする時に痛みが走ります。まじ激痛です。悶絶とはこのことですな。後にも先にもあの痛みを味わった事はありませんし、味わいたいとも思いません。

なんとか激痛に耐えて無事に手術が終わりました。お腹には、開腹手術の跡がくっきりと残り、ホッチキスのようなもので止められていました。普通ならココで一段落で後は、経過を見ながら食事を再開し、約二週間ほどで退院となるはずなのですが。残念なお知らせです。

手術ミスやないかい

手術の次の日に、医者が病室に来て、「再手術です」と告げられました。話をよく聞くと、手術の際に血管を傷つけてしまったようで、大量出血です。放置していると出血多量でやばかったぐらい大量の出血があるようだ。ということで、再手術です。完全に手術ミスです。今の世の中だったら、医療事故で訴訟沙汰ですよ。

今度は、全身麻酔だったので例の痛みがなかった。助かった。手術後に、看護師が「○○君のお腹に大量の血があったで。」と笑いながら、血をすくう動作をしてみせてくれました。今でこそ笑い話ですが、シャレにならないです。更に医者に「足りない血だけど、どうしよう?輸血か錠剤か?でも輸血は怖いよね」確かに輸血は嫌だな。というか、俺の血を返せよ。

それからも大変です。二度も手術をしたおかげで、開腹した手術跡はなかなかくっつかない。おまけに膿んでる。体内の腹膜炎にならなかっただけマシだった。体内も膿んでしまって腹膜炎になってたらシャレにならない。でも、傷口を一日に何度も洗うんだけど、めちゃくちゃ激痛なんだよね。そして、それを拭くのも痛いしね。参ったよ。

二度の手術に重度の貧血、おまけに手術跡の腹膜炎?によって入院期間は二ヶ月に及びました。通常であれば、二週間で退院できるのに、トホホな結果です。

更にトホホな結果がありまして、この半年後に腸閉塞を患いました。原因は、腸管の癒着にあります。開腹手術をした方になる例が多く、僕の場合もコレに当てはまります。体験談などを綴ってますので「

  • 腸閉塞
  • 」をご一読ください。

    経過

    傷口も無事にふさぎ退院しました。でも、傷口は酷い有様です。すでに数年が経過していますが、手術痕はバッチリと残っています。遠目からでも分かるほどです。触ると、ツルツルとしていて、もはや肌ではない。男性だからよかったものの、女性だったらつらいだろうな。同じような思いをする人がいなければと思います。

    手術痕

    盲腸(虫垂炎)の手術跡の写真です。半年後に腸閉塞を患いましたので、下腹部はボロボロです。

    写真左側の小さい○二つは、下腹部内部の異物を外に出すためにドレーンを入れた穴です。ドローンじゃないですよ、ドレーンです。この穴は盲腸(虫垂炎)の手術をしたときには無かったのですが、再手術の際に開けられました。

    真ん中の大きな傷は、開腹した時の手術跡です。通常は、一番右のように縦線だけのはずですが、このように大きくなってしまいました。手術後に傷跡が膿んでしまいまして、治りが遅かったのと、医者の縫う技術が未熟だったのが原因のようです。それにしても汚い。

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